1956-11-27 第25回国会 衆議院 農林水産委員会 第5号
特に農村等は偏在する傾きがありますので、一方的の農業委員が出て、いわば小作階級等から出る機会をあまりに失ってしまうというようなきらいがありますことは、われわれ自村自町の現状を見てもかようなきらいを持っている。
特に農村等は偏在する傾きがありますので、一方的の農業委員が出て、いわば小作階級等から出る機会をあまりに失ってしまうというようなきらいがありますことは、われわれ自村自町の現状を見てもかようなきらいを持っている。
小作階級の人の米の生産費は在来に比べると実質的に低くなつた。ゆえにかりに小作階級の人が自作農になつて、いわゆる小作農として小作料を拂つてつくつた米を売つたといたしまして、それが比較的安く売られても、土地資本のコストが人為的の極端な社会政策によつて非常に低められましたから、これをこららえることができたのであります。
こういう支配を通して、かつての小作階級に対する圧迫は依然として強力である。
それから第二にはやはり現在でも小作階級というものがあるわけでありますから、そのうちから代表したものを一定の数のものを選出するということに対しては、別に矛盾はない、かような理由で置かれたわけであります。
○政府委員(山添利作君) これは場合によりましてはすべての人が自作農になつてしまつた、小作階級に属する人はその場合一人であるとすれば、まあその一人という以外には方法がないのでありまして、これは島嶼、そういうような所には一般原則が当嵌まらない事態がございまするかと思いまするので、若しそういう事態がございますれば、その事実に即した特例を設ける、こういう事味であります。
自作農の創定の目的は、いわゆる小作階級より解放して、そうしてこの土地は自分のものである。真に自分の真心をその土地にぶち込んで、永遠にこの土地を自分が耕作するんだという精神によつて、日本の生産率を上げて行くということを目的としてなされたものでありますので、今後この農地の状況は、あくまでも維持して行かなければならぬのであります。
○國務大臣(森幸太郎君) 地主の保護とか何とか、そういう氣持は持つておらないのでありますが、私は今日の農地改革は一体どういう目的でやられるか、これはいろいろな目的がありましようが、從來封建制度で大地主があつて小作階級が搾取されておつた。
ということは、農地解放をいたしましたのは、生産力を上げる、今までのような封建的な地主制度の下の小作階級であつたのでは、いつまでやつてもいつまでやつても小作階級として搾取せられて、自主独立の氣持が起つて來ない。眞に耕地に愛する氣持も起つて來ない。